疋田塗装ではさまざまな塗装方法で
お客様のニーズにお応えします。

塗装には被塗物を劣化から守る保護機能と長期にわたり美しさを保つ美装機能、低汚染・耐候性・耐熱など様々な機能を付与する役割があります。
塗装とは塗料を被塗物の表面に塗り広げて、要求された目的を達成する塗膜を作ることです。そのためには、最も適切な塗料を選び、誤りなく使用することが重要です。
適切な塗装がなされていないと、ハガレが生じてさびが発生し鉄がボロボロになるなどトラブルの原因となります。

Coating 塗装方法

01 粉体塗装

環境に優しく、厚膜塗装も可能

01 粉体塗装

環境に優しく、厚膜塗装も可能

粉体塗装は、塗料が粉の状態の乾燥した形で静電気で被塗物に塗布される塗料の一種です。静電粉体塗装としても知られています。加熱後110℃ほどで粉が溶け出して液状化して180℃を30分キープすることで完全に硬化し塗膜が完成します。
溶剤塗装と比較して有害物質を含む溶剤を使用しないため、他のタイプの塗料よりも環境に優しいものになります。また、液体と違って固体なので流れが生じにくいので厚膜塗装が可能となります。お取引先の仕様書で膜厚100μ以上といった指定にも粉体塗装であれば対応可能となります。ほかにも重耐塩仕様であれば亜鉛粉末を含んだジンクパウダーがあるので犠牲防蝕によって強い耐塩効果が見込めます。
ただ、粉体塗料は一部ストックして一箱単位で買えるものもありますが、色数は限られており新たに作るとなれば1ロット30箱単位となり、少数で調色できるところもありますが割高となります。

メタリック下塗

高圧盤塗装

02 溶剤焼付塗装

さまざまな色に対応

02 溶剤焼付塗装

さまざまな色に対応

溶剤焼付塗装は一般的にシンナーと呼ばれる揮発性の有機溶剤に塗料が溶けている塗料を用いた塗装です。弊社ではアミノアルキド(メラミン)樹脂焼付塗装が主なのでメラミンと呼んでいます。合成樹脂塗装の中でも、乾燥が速く、また塗装膜が硬く光沢がよくて耐久性に優れており、低温・短時間焼付けができ、焼付けるので熱にも強い、変色が少なく耐候性、耐薬品性がよいのと耐磨耗性、電気的性質もよく、難燃性であるのが特徴です。
メラミンは140℃を30分キープすることで完全に硬化し塗膜が完成します。
塗料の調色はソリッドなら淡彩から濃彩まで、黄色や赤・黒など原色からメタリックまで対応可能です。淡彩系からそこまで濃くない色であればユニラント調色システムが弊社にあるので調色できます。メラミンのほかにもエポキシ変性メラミンアルキド樹脂(エポメラ)やアクリル樹脂や塗料は高いですが焼熱硬化形ふっ素樹脂・熱硬化形一液ポリウレタン樹脂などの各種焼付塗装にも対応できます。

ユニラント調色装置

架台フレーム塗装

03 ポリウレタン樹脂塗装

乾燥炉に入らないときや耐候性に優れる

03 常温乾燥塗装

乾燥炉に入らないときや耐候性に優れる

ポリウレタン樹脂塗装は着色成分やウレタン樹脂などが含まれる「主剤」と、主剤を固まらせるための「硬化剤」に分かれている塗料を使って塗装したのち常温で乾燥させる塗装です。2液型塗料は、塗装作業の直前に主剤と硬化剤を混ぜ合わせ、さらにシンナーで希釈をしてから使用されます。2液型塗料の主剤だけを塗り拡げても、固まることはありません。
大型で重量がある被塗物はレール(耐荷重500kg)につれないのでポリウレタンにて塗装したり、仕様で重耐塩で下塗り粉体塗装で上塗りポリウレタンという場合や耐候性がよいので仕様で屋外盤などにも塗装します。
弊社では乾燥の為の場所がないので主として強溶剤の2液ポリウレタン塗装を行っています。強溶剤なので耐久性は高くなりますが、塗料の値段も高くなります。また、ウレタンはなじみが悪くミストがかかってしまうと表面がガサガサになってしまうので塗装をするときは気をつけながら塗装することが必要です。

組配済みキュービクル 色替

重量架台ウレタン塗装

Flow 塗装の流れ

製缶物受入

製缶物をクレーンやフォークリフトなどで下ろします。

パテ付け及び研ぎ・脱脂

受入れ後、溶接焼けの部分をディスクグラインダで平滑にし、パテをつけます。パテ乾燥後サンダーで余分な部分をおとしまっすぐにします。その後有機溶剤で脱脂を行います。

下塗り(ジンク)

脱脂まで素地調整がすんだらいよいよ塗装工程です。はじめはジンク等下塗りを行います。

中研ぎ

下塗りの焼付けがすんだら240番手のペーパーで中研ぎを行います。

上塗り

これよりいよいよ上塗り工程です。ゴミなどをエアブローで飛ばしてから、はじき等に気をつけながら塗っていきます。